特に老年看護や予防医療に携わる看護師が重視したいのが、フットケアに関する学びです。実際、高齢者は、足に疾患を持つ方が多い傾向にあります。人は歩行機能が衰えると、行動範囲が狭まり、日常生活のクオリティオブライフも大きく低下します。
動くことが億劫になれば、筋力も衰え、最終的に歩行困難になってしまう場合もあり得ます。患者さんが歩行困難になってしまえば、その家族にも甚大な影響が及びます。
高齢者が歩行困難に陥った場合、健康寿命の大幅な低下や早期認知症を誘発する可能性もあるため、予防医療としてフットケアを行うことは急務な課題といっても過言ではないのです。
そういった観点を考えると、看護師が積極的にフットケアを行うことは、患者さんはもちろん、その家族の負担を軽減することにもつながるのです。
看護師の方がフットケアを学ぶ上で重要なことは、実務経験を持つ専門家に直接指導してもらうことです。フットケアに関しては、経験者の方が手慣れているというのは、言うまでもありません。
看護というのは単に医師の補助として患者さんを看病する役割にとどまるものではありません。患者さんの一番側で、患者さんの心身に寄り添うのも大事な仕事です。患者さんの歩行機能を維持することは、快適な生活を守ることすなわち、心身面のケアといっても良いでしょう。
患者さんが笑顔で暮らせる日々をサポートしたいのなら、ぜひフットケアを取り入れることを検討してみてください。まずは医療現場に活かせるフットケアの基礎知識を調べてみることをおすすめします。